2010年6月16日
数日前に渋谷でDJイベントという名目で飲み会をやった。
楽しく飲めた。
来てくれたみんなは楽しかったかどうかはわからない。
だって、ところどころあやふやになったりならなかったりしたから。
そのイベント開始の1時間前。
家を出て近くの交差点で信号待ちをしていたら、後ろでガシャンと大きな音がした。
振り返ると40代くらいの男性が自転車から倒れて痙攣している。
見るからにおかしい。
近くで信号待ちしていた数人の大人は、我関せずということなのか、
信号が青になると、なにごともなかったかのように横断歩道を渡って行ってしまった。
倒れている男性に近寄って「大丈夫ですか?」と声をかけても、うつろな目で全身痙攣。
見るからに危ない。
もう一度声をかけると意識を取り戻して、ふらふらと起き上がろうとしてた。
てんかんかと思い、座っているように促したが聞く耳を持たない。
たちあがったとたんまた白目を剥いて倒れそうになったので、抱きかかえた。
抱きかかえたまま、どうしたものかと焦っていると、
自転車で通りがかった中学生が、男性の落とし物を拾って近寄ってきた。
時計のような? 電卓のようなもの?
まあそれはどっちでもいいんだが、
近づいてきて男性の具合が悪い事に気付いた中学生は、ひどく狼狽していた。
狼狽具合がかわいそうだったけれど、
近くにある消防署から救急救命士を呼んできてもらえるかな? と頼んだ。
中学生は自転車があるのになぜか全力疾走で走って消防署に向かった。
慌てたんだろうな。そりゃそうだ自分も慌ててた。
男性はまた痙攣から回復するが、なぜかすぐに立ち上がろうとする。
なかば無理矢理座らせて、じっとするように言っても、
座りながら顔の前で大丈夫大丈夫といった感じに弱々しく手をあおいだりする。
よく倒れるんですか? 何か病気を持ってますか? と聞いても、
頭を押さえて顔をゆがめるだけで答えてくれない。
答えられなかったのかもしれない。
いま救急を呼びましたから、じっとしていてくださいと言っても、つらそうな顔してるのに大丈夫のリアクション。
ぶっ倒れて頭打って痙攣して大丈夫ってことはないだろう。
しばらくして、呼んできました! と息を切らして戻ってきてくれた中学生。
ありがとう、おつかれさんと応えたけれど、耳に届いてないのか目を丸くしてあたふたしていた。
そりゃそうだよ、急に巻き込んじゃったものな。
すぐに救命士が駆けつけてくれて、我々はお役御免になった。
具合の悪かった男性、無事回復してくれてればいいけど。
倒れたときに何人か大人がいたのに、みんな見て見ぬ振り。
中学生、君のおかげで助かったよって言って背中をバンバン叩いてやればよかった。
無関心な大人なんてまったくうんざりだねって言ってやればよかった。
狼狽していた様子が忘れられない。
テキーラ飲んでもあれは覚えてる。
中学生はテキーラ飲めない。
なんだかな。
トラウマになってなけりゃいいけれど。

トラックバックURL :